家事育児の大変さを味わってもらうには覚悟が必要!!
3年前のGWに一度だけ「夫に家事育児の大変さをわかってもらおう!」と2日間家事育児を任せる機会を作りました。
出産前は共働きの時代もありましたが、お互い徹夜勤務も休日出勤もある中で家事分担が全くできず私が退職。
当然子どもを産んでからも働いていない私が家事育児を全てこなして当たり前…
家事協力がないのは仕方ないが
育児は夫婦でするもの!
その意識は譲れなかったので、せめて「あなたがなめくさっている家事育児の大変さを味わえ!」と決行したのでした。
我が家が失敗した原因
連休中に家事育児体験を夫にお願いするご家庭は「夫の家事育児の理解・協力不足」で悩んでいる事でしょう。
この体験を通じてもほぼ何も変わらなかった我が家の反省を元に意味のあるものにしてほしい!
私の屍を越えて行け!
私のような失敗はして欲しくないので、思い当たる原因を書いておきます。
あれこれ口を出してはいけない
お母さんがこの期間やっていいのは、ご飯に関してなら「今日◯◯食べたい」とリクエストするまでです。
我が家は2日間家事育児を夫に任せましたが、全食事の献立決めを一緒にやってしまったのです。
もうこれ大失敗!!
料理なんて作るだけなら簡単なのよ。前にも書いたけど、それ以外の工程が面倒くさいのよ!!!
【我が家の家事分担事情②】夫に理解してもらえない家事の大変さについて - となりのスミカ
当時長男は2歳8ヶ月。なんでも食べれたし、食品に気を使う事もあまりなかった。
けど、料理をほぼやった経験のない人のごはんなんて信じられない。
夫は炊飯ジャーの水の入れ方とかもわからないような人だったので信頼ゼロ!!
「メイン料理これにするなら、副菜でこれとかこれとかどう?」
口出した自分が憎い!それもこれも全部自分で考えてこその食事準備!!

自分で考えさせましょう
子どもが心配でも手を出してはならない
ワンオペ体験をさせるなら、とにかく全部やらせなきゃいけません。
自分が家事をやっている時に、子どもの面倒を見てもらえれば助かりますが…今はそんな時じゃありません。
子どもが可哀想でも、心配でも、「子どもの相手をしながら家事をやるってこんなに物事が進まず、心も辛いのか」という事が理解してもらえないと意味がない!
子どものケアは別日にして、とにかく今回は目的のために親子で乗り越えましょう!
そうでないと「子どもが泣いたら調理の手を止めてあやせばいいじゃん。落ち着いたらまたやればいいしょ?簡単なことじゃん」なんて軽く言われる日々が永遠に続くのです。
途中で調理を止めた料理がどんな状態になるかも、落ち着くまでにかかる時間も、何もかも理解されないまま終わるのです。
心を鬼にして「こりゃやばい」って時まで任せてみましょう。(これは夫の育児レベルと子どもの性格でできる範囲に差が出そう)
やり方が気に入らなくてもグッと我慢
これも過去に書きましたが、食器洗いや洗濯物干しなどのやり方で納得いかない点があるんですね。
【我が家の家事分担事情①】たまに手伝って貰った時のモヤモヤを考える - となりのスミカ
せっかく乾いた食器の上に、どんどんどんどん濡れた食器を重ねる愚行!乾きにくいし、乾いてもしわくちゃな洗濯物!
洗い物始める時に一緒に行って食器を片付けてしまったり、洗濯物干しも「こうやってやるのよ」と手伝ってしまったり…意味がありません。
おはようからおやすみまで責任を持たせる
子どもが早く起きてしまえばそこからスタートです。
夫が起きた時がスタートではありません。疲れているから…と寝かせてあげるのは今日じゃありません。
夜、寝かしつけで音をあげても子どもの生活リズムを気にして代わってしまってはいけません。生活サイクルに合わせて、寝かせるところまでがお仕事です。
私は子どもが可哀想だからと寝かしつけ、深夜対応などやってしまいました。これ大失敗ですね!
終わりなき戦いを経験することもなく、うっかり寝落ちして自分の時間を消滅させることもなく、溜めてしまった家事への罪悪感を持つわけでもなく、己の時間に戻してはいけません。

ハードな育児ほどやってもらわないと意味がありません!
失敗を踏まえた上で次回を考えて思うこと
環境が整っていないとどうしてもあれこれ手を出し口を出してしまいがちです。
物の在り処を明確にすること
普段家のことをやっていない人が、物の在り処を知りません。
うちの夫は義父の方針で子どもの頃家のお手伝いをしてこなかったと義母が言っていました。本人は「手伝ってたよ」と言いますが多分していません。
なので、システムキッチンの基本的な物の在り処もわかりません。一人暮らしを7年ぐらいしていましたが、自炊もしていなかったので根本がわかりません。
「なんとなくここにあるかなー?」の基礎知識がゼロです
包丁はここ、まな板はここ、調味料はここ、食器はここ、お米はここ…全部はじめに伝えなくてはいけません。そして「また聞けばいいや」と思っているので覚えません!
聞かれなくてもわかる仕組みづくり、大切ですね。
自分の家事レベルを上げること
普段の自分の家事のレベルが夫の求めるレベルに劣っていると「まぁこんなもんでいいだろう」とあらゆるところで手を抜かれます。
お手伝いの時も、「疲弊しきって最もできていない日」を基準にこなされる可能性が高いです。そんな日もある、でも毎日そうじゃないよねーー?
ということで、最もできていない日の頻度を下げる必要があります。ほどほどの日を目標にやって欲しいのです
自身の忍耐をつけること
何においても本人が不便さや問題に気づかないといくらこちらが指摘したところでダメなんですよね。
「あぁ!そんなことしたらっ」「そんなやり方じゃ」とついつい小言を言いたくなってしまったりしますが、それでは本人のやる気も削がれるし大事なことに自分で気づけない!いいことなんて何もないっ
いっそ全てを任せて信じてみる練習をしたらいいと思います。
次回やるときに向けて
今までの経験を踏まえて…
- 連休中の中日、2日以上連続
- 全ての家事育児を任せる!
- とにかく手も口も出さない!
- できない場合の判断なども任せる
以上が次回やるならの最低項目かな。
家事育児の最高に幸せで退屈な毎日の連続という、小さなストレスや疲労の蓄積は1日ではなかなか感じられないでしょう。
手抜きしたことで蓄積される家事、「後でやればいいじゃん。今は休みなよ」のねぎらいが全くなんの意味もなしていないことに是非気づいて欲しい。
だからこそ連続した2日以上の日程は最重要項目です!
思い通りに家事が進まなくて、食事を惣菜で済ますなどの判断は本人に任せます。ただその場合のお金の減り具合のスピードなども是非体験して欲しい。
今回の話はあくまで「できなすぎるお父さん向け」
該当しない方は聞き流してください。
我が家では、長男3歳ぐらいまで夫の家事育児の協力は本当にありませんでした。
部屋にこもってゲームして、休みの日でも夕飯作りに奮闘しながら泣いてる子どもを一人であやし続け何も進まない苛立ちに涙した日もありました。
助けてと呼んでも「ダンジョン中だから、あと30分無理」と言われ、助けて欲しいのは今なんだ!と苦しい想いをめちゃくちゃしました。
今でこそ言えば協力してくれるようになりましたが、長男1歳半〜3歳半ぐらいまでは本当に孤独で辛かった。こんな想いを誰にもして欲しくない!
理解して欲しくてやった「家事育児のメイン体験」ですが、諸々の失策により「思ったよりできるじゃん。余裕でしょ」という結果に終わりました。
もしこの連休で私と同じ試みをする方は…私のような失敗はしないよう、頑張ってください!
「信頼している」と感じさせることも重要だと思います。グッと堪えて相手を信じ、家族でステップアップしましょう!!