二人目の出産は無痛分娩を選びました
と言っても、ずっとずっとずっとずっと悩みに悩み、無痛分娩にすると決めたのはLDRに移動する直前です。
通常無痛分娩は分娩予約の段階で希望を伝えなければいけなかったり、計画分娩になるため予約枠に限りがあったり病院によって様々なので私のようなパターンはかなり少ないと思います。
1人目と2人目で病院を変えた理由
1番は引越しです。長男アニを産んだ病院も通えなくはないけれど、片道30分以上かかるので2人目だしそれは避けたい。
アニを産んだのは周産期医療センターのある総合病院だったので、どうせなら「リッチな気分の入院」を経験したいという気持ちも強かったです。人生に何度も体験できることじゃないしね!
産婦人科はメルヘンな病院が多かったので、その中で1番自分の趣味に合う病院を選びました。待ち時間なども他に比べて短く、託児所もあり2人目出産にはちょうどいい条件が揃っていました。病院自体も新しく綺麗、そこで出産した友人たちからの評価も高かったです。
無痛分娩をやっていたから選んだというよりは、無痛分娩はおまけという感じでした。
実際の無痛分娩レポート
経産婦あるあるをことごとく覆し、我が家のふたり目男児が生まれた日の記録です。
予定日1週間前、お産は陣痛から始まった
前駆陣痛ぽいものに2週間ぐらい前から襲われていたけれど今回の痛みは時間を置いてみても収まらない。
でも痛み自体は我慢できないわけではなく、10分おきにきて「イテテ」と数秒我慢すれば耐えられる程度。これは陣痛なのか?
深夜0時、陣痛計測アプリを片手にソファで横になりながら計測、間隔は10〜15分。念のため夫にLINEで連絡。夫は今夜も深夜勤務。
これはきたぞ!予感とともに入院準備
「なんかやばそうだな」と溜めてた洗濯物を全部畳んで収納。お皿なども洗って乾燥機にかけ、直前に入れるだけだった入院セットも準備して、息子の幼稚園の支度も全部済ませた。ゴミ出し用意もした。
深夜2時、相変わらず間隔は10分。
夫から「一度病院に連絡してみたら」と言われ病院に電話。「念のため一度NSTとって内診しましょう」ということになりました。
が、夫まだ会社のため夫の帰宅を待って向かう旨を伝える。母に電話するも繋がらず、寝ている息子を連れて病院に行く覚悟をする。
夫が帰宅して病院に着くまで1時間ちょっと。経産婦なのでヒヤヒヤもしたけど、相変わらず急激に進む気配などない。
アニを母に預け病院到着。そして入院
なんとか母が電話に気づいてくれてアニを託す。
午前3時半近く、病院到着。陣痛室でNSTをとって子宮口確認
「赤ちゃんいいかんじで下りてきてるし、このまま入院しましょう」
4時頃入院確定。夫、連日の徹夜勤務からのこの日もホテル泊予定でボロボロの為車で寝ることに。陣痛室、私の部屋だけソファなかったんだ。
朝が来て陣痛間隔は5分間隔
それでも子宮口は変わらず3〜4cm。位置がかなり後ろの方らしく、まだまだかかりそう・・・。
とにかくこの子宮口の開きを見る内診が痛くて辛かった。陣痛は耐えられるけど、1時間おきのこの内診があと何回あるんだろう。上の子出産も長かった。今回こそ!と思ったけど、長くなる気しかしない
10カ月悩んだ無痛分娩。陣痛中も悩み続けた結果…
陣痛は堪えられたけどとにかく内診の痛みが堪えきれず、こんなんで出産の痛みとか堪えられるのか??と不安が増した。
ずっとずっとずっと悩んでいたけれど、午前9時過ぎやっと決断する
「無痛分娩でお願いします」
プラス料金の価値があるのか、吸引分娩にならないのか、経産婦のお産は早いというけれどやるだけ無駄にならないのか、麻酔で足の間隔が鈍くなるとかいうがそれでパニックが起こらないか。
いろんなこと悩んでたけど「内診の痛みはなくなるよ」という助産師さんの声に押されて無痛にしました。
陣痛に堪えること10時間。もっと早くやっておいても良かったな
いざ、初めての無痛分娩
無痛を決めるとLDRに移動。LDR移動はこのとき既に決まっていたのでもしかしたら無痛にしなければもっと早く出産できていたのかも。
LDRについたら産後もしもの大量出血に備えて左腕に点滴。その後背中を丸くして、背中から硬膜外麻酔用のチューブを入れる。
局所麻酔の注射も痛かったし、チューブ入れる時も押してる感じでやや軽い痛み有り。「痛い痛い」とにかく文句が多い私。
無事チューブが入るとお試しの麻酔が入れられる。チューブを入れてくれた先生がいなくなる前に子宮口の内診。この段階では悲鳴あげてジタバタするほど痛かった。。超痛い。
麻酔が効くと嘘のように痛みが消える
少ししたら麻酔が効いて、嘘のように陣痛の痛みもなくなった。その後助産師さんが内診してくれてもうーっと声が漏れる程度。
陣痛っぽい痛みがわかったらそれに合わせてロウソクを消すように息を吐いて。何もしないとお産は進まないよ!と言われる
しばらくすると少しずつ陣痛が強くなる。痛い痛い。我慢できなくないけど、麻酔の追加をお願いする。
本格的に麻酔を入れる
11時頃、医院長先生がやってきて本格的に麻酔を入れる。去り際に内診してくけれど激痛!「まだまだだねー」
ちなみに夫はとにかく横のベンチで寝てた。これ私のためじゃなくて、夫を休ませるための無痛なんじゃなかろうか。
無痛分娩は眠くなる
麻酔を増やしてからはさっきまでわかっていた陣痛の痛みもわからない。呼吸を合わせるポイントもわからず、ただただウトウト眠気と戦う。助産師さんも基本は放置。何かあればナースコールをする程度。
これ後から別の助産院で凄く心配された。無痛分娩こそモニターしか頼れず、モニターが異変を拾えなければ危険しかないとのこと。何事もなくてよかったよ。
「寒くない?」とかの質問に全て夫が「あ、大丈夫です」とか答える。あんたが聞かれてるんじゃないのよ!と説教をすること数回。なぜここで優先されてるのが産婦だと気付かない。。
結局前日は1時間ぐらいは寝たんだけど、5分間隔の陣痛でその度起きてほぼ寝た気がしないままのお産だったのでこのウトウトは良かった。
休み無く絶叫して産んでたらまた産後ボロボロコースだったろうなー
少しウトウトと眠ってしまった後は、分かる限りの陣痛に合わせて息を吐く。少しずつ子宮口が開く。お産が進んでいる!
でも無痛のおかげでお産の進みが自分じゃまったくわからない!!!
子宮口全開なるもイキめない
無痛分娩の最大のネックは「イキむポイントがわからない」これだ。
身を以て実感したけど、私麻酔が効きやすいのか本当に痛みがなくて最終的には微弱な感覚とNSTの数値を頼りにイキむ。
んだけど、イキみ方がわからないの。感覚がないからなのかな?一人目の時はイキみ方なんてわからなくても自然にイキめた。
これが自然分娩と無痛の差よ。無痛は楽と言われるけど、ここは頑張った
イキめないけど吸引分娩だけは避けたい!
「このままだと吸引なるよ!」助産師に言われ、逃げるように頑張った。吸引分娩になると会陰の裂け具合がハンパないと聞いていたからそこだけは避けたかった。
会陰の負傷はすでに経験(アニが暴れながら出てきた為)している。なるべく傷は少なく終えたい。
陣痛を強くするために乳頭マッサージをされながらの分娩でした。
生まれる瞬間を見れた。私が産んだんだ!という気持ち
産まれる直前までぐいぐいと頭の位置を調整していた赤ちゃん(今思うと愛おしくてたまらん!)
「もう出るよ!目開いて!下を見て!!」何回か言われたけど、私のイキみが足りなくて出してあげられない。頑張れ頑張れ!
何度も何度もイキんだ後「ほら産まれるよ」の助産師さんの声で息子が産まれてきた瞬間を見れた。バタバタして優しい声で泣いてる。
午後3時、2700g 上の子よりも500g小さく産まれた小さな弟
長男にそっくりすぎて出てきた瞬間から夫婦で笑った
産まれる直前、赤ちゃんの保護の為エアコンを切った。「うちわ使っていいですよ」と言われ、普通に自分を扇いだ夫。分娩時間の9割を寝て過ごし、たまに動けばこれである。
無痛じゃなかったらやってられたのだろうか?無痛だったからこんな感じだったんだろうけど、きっと何かある毎に産前産後のあれこれは蘇るんだろうなぁ。笑
無痛分娩を選んでよかったと思った点
激務夫の付き添いにも余裕が持てた
とにかくボロボロの夫を連れての立会い出産だったのでウトウトされようが、いびきかかれようが文句は言いつつもイライラすることはなかった。
これが普通分娩だったら多分「私こんなにしんどいのに!」とブチ切れてただろうし、出産で夫婦の溝が深まってたと思う。夫も大変なのはわかってるので、きっとこれで良かった。
産後の体力消耗が違いすぎる!
「経産婦はそんなに変わらない」と言われていたけれど、お産の進みがゆっくりだったからか全然違った!
無痛を選んだからか、経産婦だからか、育児体力のせいか明確にはわからないけれど「産後廃人化」は防げたかな。
出産当日さっそくお見舞いに来た姉も驚いていたよ。「一人目の時はもっと死にそうだったよね?」と。
ベッドから起き上がれない。毎日リクライニングを使っていた。ごはんの下膳も一度も自力でできなかった。これらは無痛もあるけれど、長男との産院の差もあるのかな。
でも、やはり全身筋肉痛が延々続いたりとか肉体的精神的疲労が全然違ったのでそういう点では次もあるなら無痛を選びそう。
「絶対ない」と思っていた「次」を考えられた
今回無痛分娩で「絶対ない」と思っていたけど「ちょっと産みたい」になった。これが無痛分娩のパワーだと思う。
妊娠期の状態や経済的に考えてもふたりが妥当だけど考えが揺らぐぐらいの状態になりました。やっぱ赤ちゃん可愛いしね!
無痛分娩のここは考えたいなと思った点
分娩時間が長くなりがち
長男で経験あったにもかかわらず、いきみ方がわからなかった。自然分娩の時は自然にできるものでも、私の場合麻酔が効きすぎたのか微弱にも陣痛やハリを感じず苦労した。
NSTの数値を見て、赤ちゃんのリズムを読み取ってイキむ。そこしか頼りがない。
麻酔科医のいるしっかりした無痛分娩対応体制のあるところだったらまた違ったかもしれないが、そうじゃない病院はある程度覚悟した方がいいかも。
無痛分娩で起こるトラブル
私は大丈夫だったが、似たような時期に近くの別の産院で出産した友人の友人(遠いな)が無痛分娩出産し、会陰裂傷の程度が酷く肛門あたりまで影響があったと言う方がいました。
無痛分娩じゃなくても起こり得ることだとは思いますが、いきみの感覚がわからなくていきみすぎた為と聞きました。
私は会陰が少し避けたけど、少々の縫合で済んで良かったです。アニの時のが損傷具合はひどかったと思います。(※動きながら出てきたからね)
おもらし事件
これは完全に助産師さんのミスだと思うけど、私分娩中と後に2回おしっこ漏れてます。
無痛分娩だと硬膜外麻酔を行う為、腰から太ももあたりまでの感覚がないので尿意も感じられずコントロールできないんですよね。
無痛分娩について調べている時、導尿でカテーテルを入れるってのをよく読んでたのでまさか入れられてないとは思わなかったよ!!
経産婦のくせに分娩時間長かったからそのせいの可能性も有ります。助産師さん、頼みますよ!
私が無痛分娩で不安だったこと
硬膜外麻酔の為に麻酔するの痛くない?
ちょっと痛いけど普通の注射レベル。私は注射自体は平気だけど、注射見るのダメな人。怯えるほどではなかった。ネットの情報などで過度に怯えないように。
硬膜外麻酔の時にカテーテル入れてるの違和感ない?
はじめ麻酔液を通す時に冷たいものが流れていく感覚にヒィィィとなったけど、すぐ慣れます。
私は妊娠中のパニックもあったので、とにかく違和感というものでパニック起こさないか不安だったけど大丈夫でした。
麻酔が効いてるって、下半身動かないみたいな感覚?
全然違うんだけど、強い生理痛を治す薬入れた感じ。
足も動かせるし、痛みだけない感覚かなー。下半身動かなくてパニックにならないかと不安だったけど、心配いらなかったよ。
とにかく不安や心配に呪われた第二子の出産だったけど、いろんな意味で大満足でした!
余談:お産って台風の影響を受けるって本当?
長男の初めての運動会があったので週末までもっておくれと願っていたものの、台風の影響なのか数日持ちませんでした。
同じ日の1時間以内に3人お産があったのだけど、3人とも予定日はほぼ同じで予定日より一週間近く早く産まれてました。
助産師さんに「気圧や満月新月、台風の影響などって関係あります?」と1つ前の健診の時に聞いていたけど「沖縄の方に台風があるとその後お産が増えるとかゆるいのはあるねー」と、そんな回答でした。
やはり何らかの影響はあるみたい。不思議ですね!