修行かと思うほどの我慢の日々
切迫や中毒症などではないので、お腹の中の赤ちゃんや妊婦への影響はなかったのが幸いだったけど…次々と襲いかかる地味な妊娠トラブルのせいで本当に余裕がなかった。
長男アニは本当によく耐えてくれたと思う。
妊娠中のアニがしていたこと
妊娠トラブル云々は置いておいて、長男アニが妊娠中やっていた可愛いことや耐えていたアレコレ、変化について。
夜寝る前の赤ちゃん動画
寝る前に必ず1つ自分が赤ちゃんの頃の動画を見ていました。何かのきっかけで私が1度「アニが赤ちゃんだった頃のだよ、可愛いね」と見せたことから、夜の習慣になりました。
これからやってくる赤ちゃんという存在を確かめる行為でもあったと思うけれど、アニが1番気に入ってよく見てた動画は夏のプールの動画でした。
私が(無言で)アニに水をかけて、アニが大爆笑している動画。自分が大切にされているのを確認する行為でもあったのかもしれません。
この寝る前の儀式は、私が入院する当日の寝かしつけまで続いたけれど産後は一切なくなりました。「もう赤ちゃんの動画見ないの?」と聞いたら「うん、だってチイちゃん産まれたでしょ」と言われたので、彼なりのお兄ちゃんになる準備だったんだろうな。
抱っこをひたすら我慢
抱っこを頼まれた時に「お腹に力が入って赤ちゃん苦しくなっちゃうかもだからできないなー。生まれたらたくさんしようね」と言ったことが数回あったと思います。
そのせいか妊娠中、アニが私に抱っこを求めることはほとんどありませんでした。その代わり「ギューして」とハグを求めることは凄く増えました。これは現在も継続中。
「赤ちゃん生まれたらいっぱい抱っこしてね」「赤ちゃん生まれたらいっぱい遊ぼうね」とよく言っていました。
実際産まれたら私の腕にはいつもチイ…アニはこれには文句言いません。でも夫がチイを抱っこすると「チイはお母さんが抱っこするの!」と怒って夫に抱っこを要求。
赤ちゃん返りさせないポイントは上の子の前でお母さん以外が赤ちゃんを抱っこしないことといろいろなとこで聞いたけどまさにそれでした。
車で寝ることを我慢していた
寝ちゃうと私が抱っこで運ばないといけないとわかっているから、眠くても耐えていました。
「寝ていいよ」と言うと「抱っこでお家に運んでくれる?」と聞かれ「大丈夫だよ」と聞くとスッと寝ていきました。夫が一緒のときは「お父さんいるから抱っこで運んでね」と言って寝ていっていました。
先日お出かけした時は「寝ていーい?」など久々に何も言わずにスッと寝ていったのでアニの我慢期が少し明けたのを感じました。
「チイくん生まれたら遊ぶって言ってたじゃん!」これも最近よく言われます。母頑張ります。。
日が暮れるまでじいちゃんと遊ぶ
とにかくつわりだ、トラブルだと寝込む日々だったので近所に住む実家の父にヘルプを頼みました。(うちは母が現役フルタイム正社員、引退してる父は暇)
虫も汚れも大嫌いな神経質な私とは真逆なじいちゃんとの夏の日々、毎日泥だらけだったけど蝉やザリガニ、素手で触れるようになりました。たくましくなったものです。
とにかく優しかった
新婚の新米パパと呼ばれていたアニ。
お腹に声をかけ、優しく撫で、毎日お腹ごと私に抱きつく。お腹が重いと言えば下から支えてくれる。優男が過ぎる。
ワガママも多分言ったんだろうけど、私のワガママのが酷くて記憶にない。
泣き虫になった。出産を怖がった。
私から出産の詳しい話はしていなかった。出産にもできたら立ち会わせたいなぁと思っていたぐらいだった。(悲しみが強そうなので諦めた)
「お母さん、赤ちゃん産む時お腹切って、血がいっぱい出て死んじゃうんでしょう!?アニくん悲しい」と泣き出すことがちょこちょこありました。
どこで仕入れてきた知識なんだろう?帝王切開の知識なんてないから、7匹の子山羊あたりと混同してるのかな…。
出産が近くにつれてこういうことが増えていきました。
もう本当情緒不安定!これでなんとなく「あ、私出産早まるな」とわかるぐらいに彼は不安定になりました。
お友達とのトラブルも増え、ちょっとしたことで泣く。騒ぐ。ごはんも膝の上で食べさせてと言う。でも妊婦とはいえまだ一人相手、心に余裕がありました。
出産すると切り替わる
妊娠中見せていたいろいろな姿も、いざ産んでしまえばコロッと変わりました。
当然赤ちゃん返りもあってそれなりに大変でしたが、妊娠中のものとはちょっと違うなぁという印象です。
十月十日、私がだんだんお母さん(二人目の)になったように、アニもだんだんお兄ちゃんになる準備をしていたんだろうなと思います。
私ね、今度はアニがお父さんになる日を今から楽しみで仕方がない!(20年は先だろうけども)